【M3-春2016】硝子ノ欠片-Rebirth- イヴの心臓

2016.04.21 Thursday

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    こんばんは、奈緒弥です。

    荷造りの合間に昨日に引き続いて硝子ノ欠片についてちょこっとだけお話しようと思います。

    硝子ノ欠片-Rebirth-



    本日は「イヴの心臓」。
    ネタバレはしないように気を付けつつ思いつくままに書いていきます。

    「イヴの心臓」



    ――その鼓動は、彼らを導くみちしるべ。

    エミリオは、唯一の肉親であり最愛の人だった母を亡くし、孤児院に引き取られた。
    母を亡くしたショックからか視力を失ってしまった彼は、心を閉ざしてしまう。
    そんな彼を闇から連れ出したのは、アドニスという名の少年だった。
    アドニスの優しさに触れていく内に、エミリオは彼を慕うようになる。

    アドニス共に過ごす日々の中で、エミリオは少しずつ真実に目を向けるようになる。
    朧げだった、「母が死んだ日」の記憶。
    それを全て思いだせば、目も見えるようになるかもしれない。
    もし目が見えるようになったら、アドニスの顔が見たい。そしてずっと、一緒にいたい。
    そんな希望を抱き始めた彼を、真実が闇の向こうからひっそりと、見つめていた……。

    これが僕の心臓の音。 覚えておけよ、僕と君が共に生きる証を。



    **

    元々、また「硝子の心臓」のような作品を書きたいと思っていました。
    そもそも最初はアダムの瞳だけの予定で、アダムで硝子シリーズは完全に終止符を打ち、また新たに少年たちの恋物語を書けたらなあ、と漠然と考えていたのです。
    そうしてぼんやりとお風呂に入りながら色々と考えていた時、ふと、頭にとあるシーンが浮かびました。
    それは、本編一番の盛り上がりで一番悲しくて、一番美しいシーンです。
    そのシーンが浮かんだとき、「これは絶対に書かなくてはいけない」と思いました。
    ですが春M3ではアダムをやることが決まっているし……その後のM3にはそもそも参加できるかもわからない……
    第一、「こいつ同じような話ばっかり書いてるな」と思われてしまうのでは……?
    ……というようなことをずっと考え続けて、最終的にでた結論が「これも硝子シリーズとして同時頒布しよう!」でした。

    こうして、「アダムの瞳」の対になる作品として「イヴの心臓」は生まれました。

    アダムの瞳はスピンオフ作品ですが、こちらのイヴの心臓は新生・硝子ノ欠片として書こうと決め、
    硝子シリーズの原点である「硝子の心臓」から「心臓」を。
    アダムの対ならば、じゃあ「イヴ」だよね、と。
    ……こんな感じでタイトル「イヴの心臓」はあっさりと決まりました。
    このタイトルのおかげで、シナリオの大幅な設定も決まりました。

    キャッチコピーである「これが僕の心臓の音...」という一文ですが、
    これは漫画家・萩尾望都先生の名作『トーマの心臓』という作品にかなりインスパイヤされています……。
    正直怒られないだろうか...と不安になりましたが、内容的にはパクリではないはずなので……すみません。
    ただ私がイヴの心臓で使用した「心臓の音」と『トーマの心臓』内で使用されている「心臓の音」はまったく意味合いが違うと思います。

    このキャッチコピー自体は、上記の、某シーンが突然浮かんできた際に一緒に思いついた台詞でもあります。
    是非本編で確認していただければと思います。

    さて、話が逸れましたが、
    このイヴの心臓という作品は、ざっくり説明すると「少年二人が出会って恋をする」お話です。
    新生・硝子ノ欠片 なので、展開等は「硝子の心臓」に寄せつつ、しかし、
    「イヴ」だからこそ、エミリオとアドニスという二人の少年だからこそ導き出された結末を描いたつもりです。
    「硝子の心臓」は私が中学生の頃に書いたお話でして、たいへん未熟といいますか……とにかく粗の目立つ作品で……
    だから心臓をリメイクするつもりで書きました。今の私が「硝子の心臓」を書いたらこうなる、というようなイメージで。
    あと……単純に私好みのボーイズラブストーリーが書きたかったのでそんな感じになっています……。

    キャラクターについて少し。
    主人公のエミリオくん。私の作品にしては珍しいツンデレ少年です。
    私はどうも素直で純真な男の子が好きなようで、作品もそういう子ばかりになりがちなのですが、思い切って生意気な子を書いてみました。……まあ、後半はデレデレなんですけど……。
    彼は盲目の美少年という設定の通り、目が見えません。そしてこの作品は、基本的にエミリオ視点で話が進んでいきます。
    つまり彼は、視聴者とほぼ同じような立ち位置にいるわけです。
    (……これをもっと上手く使えれば良かったなぁ……という後悔がなくもないのですが。)
    エミリオと一緒に色々なことに驚いていただけると嬉しいです。

    次にヒーローのアドニス。
    彼は少女漫画のヒーローみたいな、そんなイメージで書きました。
    女子受けが良さそうな感じの……
    だいたい「グッモーニーング!」と言いながら入ってきて、エミリオを散歩に誘うのがパターン化しています……(笑)
    陽気で気さくな少年(青年?)で、お節介で世話焼きで。そんな彼は、エミリオを光の中へ連れ戻してくれる王子様です。
    デザインは絵師様におまかせしていたのですが(指定したのは髪色くらい)、想像以上にハンサムで、でもちょっと可愛くて、そんな素晴らしい男の子になっていて驚きました。
    ジャケットイラストのあの優しい聖母みたいな表情がものすごく好きです……。

    そしてアドネード。
    あらすじにも一切名前が出ていないのに、キャラ紹介にはなぜかいる彼。結構重要なキャラクターなんです。
    私はこのアドネードがとてもお気に入りです。
    彼はアダムの瞳のルイスと同じく、ネタバレを抱えまくりな存在なので……多くを語れないのですが……。
    一途で健気で哀しくて、そして本当はとても優しい男の子です。嫌いにならないであげてくださいね……。

    他にもいろんな意味で個性的なキャラクターがたくさんいます。
    私の密かなお気に入りはアドニスの悪友、クリスですね。 良い奴なんですよ彼。

    **

    イヴの心臓のテーマは「約束」と「君の生きる証」。
    作中でエミリオとアドニスが結ぶ「約束」は、「硝子ノ欠片」という作品全体のテーマといっても過言ではないかもしれません。
    この「約束」も、「硝子の心臓」に寄せつつ、けれどエミリオとアドニスだから結んだ約束になっています。
    そして「君の生きる証」。
    これに関しては、まあタイトルとかキャッチコピーとかからバレバレなのですが一体どういう意味なのか、本編で確かめていただければと思います!

    **

    「約束」を交わし、「君の生きる証」をたよりに、君と再び……。
    そんなお話になりました、この「イヴの心臓」。
    新たなる少年たちの恋の物語を、楽しんでいただければ嬉しいです。

    **

    それから……
    今作には主題歌が存在しているのですが……
    これが……

    本当に素晴らしい

    ので
    本編を最後まで聴いて、
    主題歌もフルでばっちり聴いて、
    そしてあの美しくて暖かなジャケットイラストをもう一度見返してみたら、
    きっと心にクるものがあると思います。
    ……そうなっていると嬉しいです。



    それでは、本日はこのあたりで。
    次は硝子ノ欠片という作品そのものについてお話できたらいいなぁと思います。
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