『いつかこんな夏の日に』

2018.08.19 Sunday

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    みなさまこんにちは、奈緒弥です。

    今回は、先日8月15日に公開いたしました朗読作品『いつかこんな夏の日に』について書こうと思います。

     

     

     

     

     

     

    さて、改めまして…

    まずは当作品をご視聴いただきまして本当にありがとうございます。

     

    この作品は、現在すでに公開終了しております作品『硝子ノ欠片』シリーズのおまけのような立ち位置にあります。

    今までは、硝子シリーズ内で約束を結んだ少年二人をメインに物語を描いてきましたが、

    今回はそんな彼らを見守ってきた看護婦(師)たち、「彼らの思い出」の「語り部」達をメインにお話を書きました。

    ……お話と言ってもそんなに長いものではないですが。

     

    硝子シリーズの根幹にあるテーマは「君の記憶の中で生きさせて」であるということを、

    2年くらい前にドラマCD『硝子ノ欠片-Rebirth-』を頒布した際に書いたのですが、

    この「君の記憶の中で生きさせ」るということを、約束を結んだ少年たちだけではなく、

    彼らを見ていた人たちも同じくやっている、

    記憶の中で彼らの事を生かしているのだ、ということを明確に描きたかったというのが

    今回『いつかこんな夏の日に』を制作した動機です。

     

    それからもう一点、こちらはまだ公開していないのですが、

    秋M3で頒布する作品にちょっとだけ「風鈴の病室」の話が出てくるので

    もし作品を聴いて興味を持ってくださった方がいたとして、もう硝子シリーズ公開してないじゃん!となってしまうと

    大変申し訳ないな…と思ったというのも理由の一つであります……。

     

     

    『いつかこんな夏の日に』に登場するキャラクターは3名。

    一人は元看護婦のおばあちゃん。彼女は、「硝子ノ欠片」シリーズ第一作、「硝子の心臓」に登場した看護婦Aさんです。

    彼女はあの病室で眠り続けていた少年…新木祐斗のことが忘れられずに、おばあちゃんになるまで生きました。

    夏が来るたびに、きっと彼のことを思い返しては懐かしく、同時に少し寂しく思っていたことでしょう。

    彼女があの病室の物語を語り継ごうと決めたおかげで、あの風鈴の病室は常に「誰かの記憶の中で生き続け」ており、

    だからこそずっと、約束を交わした二人の少年の導き手として鳴り続けることができていました。

    ある意味では、硝子シリーズにとってなくてはならない存在でした。

     

    そして二人目は、そのおばあちゃんの孫娘の看護師。この看護師は、シリーズ第三作「硝子の箱庭」に登場する看護師…でも良いし、別のキャラクターでもいいし…といった感じで、はっきり「誰」とは決めていません。

    けれど彼女もまた、あの風鈴の病室のある病院に勤務するようになり、おばあちゃんから聞いたお話を、誰かに語ってあげようと決めるのです。そして多分、誰かにお話を聞かせてあげるのでしょう。

    こんな風にして、風鈴の病室の話…つまり、約束を交わした少年たちの物語は次々に語り継がれていく…ということを表したかったのですが…果たしてできているのか(笑)

     

    最後三人目は、「約束を交わした少年」。それは、第一作「硝子の心臓」に登場する上村和樹。

    演じているのは別の方ではありますが、和樹本人です。

    彼は新木祐斗の死後、もう一度彼と約束を交わしました。

    「たとえどんな姿に生まれ変わっても、もう一度君を見つけ出す。」と。

    そして、もう一度祐斗を見つけ出すため、長い時を旅します。だから「少年ノ旅路」というサブタイトルなのです。

    長い時を旅し、そして最終的に彼は祐斗を見つけ出します。

    それが、シリーズ第三作目「硝子の箱庭」で描かれた物語です。

     

     

    ……という、メインから少し外れた部分の物語を描いてみました。

    硝子シリーズは、実は結構あの語り部となる看護師が重要なポジションにいると思っていて、

    いつか彼女たちを中心においた物語を、と思っていたので

    今回ようやくそれが実現できてうれしいです。

     

     

    また、今回朗読してくれたのは友人の湊マコローさん。

    彼女はボイスコをしている、というわけでは(今のところ)ないのですが、

    朗読が大好きとのことで、折角なので読んでもらいました。

    今後もたまに作品に出てもらおうと思っています…(笑)

     

     

    今回、がっつり朗読メインの物語に初挑戦しました。

    今後もこういった(硝子シリーズには関係なく)朗読劇ものを出せたらいいなあ、なんてぼんやりと考えておりますので

    楽しんで聴いていただければ幸いです。

     

     

    ではでは、今回はこのへんで。

    ここまでお目通しいただきましてありがとうございました。

     

     

    奈緒弥

     

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